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タイトル バッファロー’66
原題 BUFFALO '66
公開年 1998
監督 ヴィンセント・ギャロ
出演者 ヴィンセント・ギャロ
クリスティーナ・リッチ
アンジェリカ・ヒューストン
内容 刑務所を出所したビリー・バッファローは、両親への見栄もあって、たまたまその場に居合わせた女性レイラを誘拐し、両親の前で妻のふりをすることを強要する。レイラはビリーの内面の優しさを感じ取り、ビリーに協力してビリーの両親の家に赴き、ビリーの妻を演じるのだった。
おすすめ度 ☆☆☆☆★
 一人の男の人生劇場といった感じの映画。序盤のシーンから見ると、暴力的な映画になるのか思ったが、実際は素朴で不器用な男の純粋な恋愛ドラマに仕上がっている。
 映画のカット割りや演出が新鮮。家族との会話シーンは、日本の家族ドラマの食卓風景を意識した作りで、4人で囲む食卓に三人だけを映し、会話の進展ごとに映す三人を入れ替えていくというのは、洋画ではあまり見たことがない。また、回想シーンの入れ方も会話の中にぽんとはさんで、それがビリーのトラウマの説明にもなっているので、わかりやすい。
 ラストでビリーが、両親が自分が死んだ後、どうするかを考えるところなど最高にいい演出。
 キャラ的には、主演のヴィンセント・ギャロ演じるビリー・バッファローが実にいい。一見短気で暴力的、悪ぶった様子ながら、実は親に頭が上がらず、寂しがり屋で、怒ってもすぐに謝る気弱な男。女性には奥手で、女性に触れられると怒り、裸を見られるのも嫌がる。そして、マイボールまで持つボーリング好き。最近の映画の中ではこれほど個性のはっきり出たキャラはないと思う。
 レイラ役のクリスティーナ・リッチは髪を金髪にし、厚化粧、体もグラマラスになって大人っぽくなったが、演技は大きくイメチェンせず、自分のイメージを貫いており、ファンが失望することはなさそう。重要なキャラなのに最後まで謎の女性というレイラの神秘さをうまく出している。
 ジャン・マイケル・ビンセントは、「エアー・ウルフ」以来、久しぶりに見て、何か年を取ったなぁと言う感じ。
 全体としては、登場人物と話を絞り込んで、描いているため、非常に話がわかりやすい映画。もう少し彼と家族との関係を描いてもよかった気がするし、もうワンエピソードほしかった気もするが、人間ドラマとしてはお勧めできる映画。