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| タイトル | 母の眠り |
|---|---|
| 原題 | ONE TRUE THING |
| 公開年 | 1998 |
| 監督 | カール・フランクリン |
| 出演者 |
メリル・ストリープ ウィリアム・ハート レニー・ゼルウィガー トム・エヴェレット・スコット |
| 内容 | ジャーナリストとしてニューヨークで働いていたエレンは父ジョージの誕生日に故郷へ帰る。久しぶりに家族と過ごし、楽しむエレンだったが、翌日、父から母ケイトがガンであることを告げられ、母を介護するように一方的に指示される。失職と初めての家事や近所づきあいに苛立つエレンだったが、母と一緒に生活を共にするうちに家族の絆について考えるようになる。 |
| おすすめ度 | ☆☆☆★★ |
| 評 | ガン患者の家族を持ち、介護の経験のある人なら少なからず共感できる映画。細部の描写が練られていて、ガン患者の病気進行の過程、患者を背負った家族の立場、患者の介護などよく描いている。 演技的にも、ガンになった母親役のメリル・ストリープの演技は本当に病気と思えるくらいリアルで、必死に風呂から出ようとして助けを呼ぶシーンは泣けた。 ただ、ガン=死というパターンに基づいた映画というのは、ドラマが良くてもあまり評価する気になれない。確かに現実を考えれば、ガンは死に至る確率の高い病気だが、映画がそれを一様に死の演出効果として使っていることには感心しない。この映画でもそうだが、ガンというと死に結びつけ、患者も家族も生きるための努力をしようという試みがみられず、ただ残りの人生をどう過ごすかという方向性にばかり行きたがる。例え末期ガンであろうと、可能性が1%でもある限り、助かる方法を模索していくのが、患者のことを愛する家族の対応ではないだろうか。 少なくとも映画は夢や希望を持たせるものであって欲しいし、患者が助かるパターンがあってもいいと思う。また、どうやったら助かるかを考えるのも監督の手腕のような気もする。 映画的には、母親のガンをきっかけに父と娘が母の介護を通して家族とは何かを考えてゆく話で、暗いムードではあるが、演技的にはしっかりとしていて見応えがある。 |