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タイトル アメリカン・ヒストリーX
原題 AMERICAN HISTORY X
公開年 1998
監督 トニー・ケイ
出演者 エドワード・ノートン
エドワード・ファーロング
フェルザ・バルク
ビバリー・ダンジェロ
内容  高校生ダニー・ビンヤードは白人至上主義のリーダーで、現在は殺人罪で捕まっている兄デレクに憧れ、国語のレポートにもヒトラーの「わが闘争」を選ぶ。将来の危険を感じたスウィーニー校長はダニーに「アメリカン・ヒストリーX」という題で兄の生き方を分析して作文を書くように指示する。
 デレクが黒人を憎むようになったのは、黒人に嫉妬していた父を黒人に殺されたのと、白人至上主義グループの黒幕キャメロンの影響が強かった。その兄デレクが3年ぶりに刑務所から出所し、喜ぶダニーだが、彼は出所前と違い、白人至上主義グループから抜けるように強く諭すのだった。
おすすめ度 ☆☆☆☆☆
 憎しみは憎しみしか生まないという悲劇を人種問題と絡めて描いた秀作。構成、演出のうまさに最後まで画面から目を離せなかった。
 エドワード・ノートンの演技は過去の作品の中でも最高の一本。デレクというキャラの存在感が映像の中で際立っていた。特に白人至上主義だった更正前と憎しみあうことの愚かさを知った更生後で性格が変わっているのに、どちらも魅力あるキャラに演じてあげいるのはさすがという感じ。特にデレクの恋人役フェルザ・バルクとデレクの妹役ジェニファー・リーンの二人との関係において上手く対比して表現している。
 ただ、映画の中では白人過激組織の中からデレクがあっさり抜けてしまっているが、もう少し争いがあっても良かった。ダニー役エドワード・ファーロングも悩める少年の役はやはり上手い。
 内容はハードな映画だが、映像がきれいで、音響も上手く使っている。ラストでは黒人の校長がもうちょっと彼の身辺に気をつかってあげればなどと考えてしまったが、それにしてもアメリカの人種問題の根深さを考えさせられてしまった。