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タイトル ハーモニーベイの夜明け
原題 INSTINCT
公開年 1999
監督 ジョン・タートルトーブ
出演者 アンソニー・ホプキンス
キューバ・グッディングJr
ドナルド・サザーランド
モーラ・ティアニー
内容  ルワンダの密林で国立公園のレンジャー部隊二人を殺害した容疑でアメリカへ強制送還された元マイアミ大学教授イーサン・パウエル。彼は精神異常と見なされ、重罪犯刑務所(ハーモニー・ベイ)に投獄された。
 高名な人類学者パウエルの異常な行動に興味を持った精神科医テオ・コールダーは出世の糸口になると思い、精神鑑定人としてパウエルの事件を担当することになった。
おすすめ度 ☆☆★★★
 アプローチは少し違うが、「ショーシャンクの空に」と「羊たちの沈黙」を合わせたような映画。
 テーマはしっかりしているし、ストーリー構成もまとまっていて、主演のパウエル役アンソニー・ホプキンスの演技力も年齢を感じさせない力強さを見せてくれる感動的な映画のはずなのだが、どれもどこかで観たようなシーンやテーマという感じでなぜか感動できなかった。
 これはこの作品にだけ言えることではないが、最近の刑務所を舞台にした映画はみな新人で入ってきた個性的で魅力ある囚人に周りが次第に感化され、自由を抑圧する看守に対し、抵抗するようになるという話が目立つ。
 理由はどうあれ、囚人が善人であるという描かれ方や一人の囚人が意識的であれ無意識的であれ、周りを洗脳し、刑務所内の自由を勝ち取るというのは、果たして囚人に家族の誰かを殺された者にとってどういう気持ちがするだろうかと考えると、あまり素直に受け入れられない。
 特に主役となる囚人には必ず起こした罪は冤罪やら特別な理由があったというような設定も、主人公は本当は善人なんですよと言う言い訳をしているようでいやらしい。
 役者は確かにとても素晴らしい演技をしているが、映画が売れ線のフォーマットで作られているために、大事なテーマが嘘っぽくなってしまっている。
 ただ、パウエルとゴリラとの生活シーンはかなりよく描けている。ゴリラは本物そっくりで、作り物という感じは全くない。
 正直、出来そのものは完璧に近いのだが……