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| タイトル | ザ・ビーチ |
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| 原題 | THE BEACH |
| 公開年 | 1999 |
| 監督 | ダニー・ボイル |
| 出演者 |
レオナルド・ディカプリオ ヴィルジニー・ルドワイヤン ティルダ・スウィントン ギヨーム・カネ ロバート・カーライル |
| 内容 | アジアを気ままに旅する22歳の青年リチャードはタイの安ホテルで知り合ったダフィという男から珊瑚礁と青い海に囲まれた伝説の楽園”ビーチ”の存在を知る。翌朝、ダフィは自殺するが、リチャードのドアの前にはダフィが残した”ビーチ”の地図が張り付けられていた。 リチャードは同じホテルで知り合ったフランス人カップル、エチエンヌとフランソワーズを誘い、地図を頼りに伝説の楽園へ向けて出発する。 |
| おすすめ度 | ☆☆☆☆★ |
| 評 | テレビゲーム好きな男が数々の現実に直面し最後に本当の楽園を見つけだすまでの映画。 前半は南国の島での甘いロマンス映画、後半はサバイバル映画といろいろな要素が楽しめる。 この映画で新鮮なところはリチャードがあくまでテレビゲームをプレイしている感覚で現実の問題に対処しているところである。 死んだ男が残した地図を伝説の楽園の迷うことなく信じ、仲間を募って出発したり、楽園で生活するようになり、鮫と戦う時でも恐怖心より前にゲームで敵を倒す感じで鮫を倒している。また、中盤、地図を他人に見せてしまったことから仲間に阻害され、一人で森の中で生活するようになってからは、ランボー気分で森を徘徊し、ハンターをからかったり、ためらいなく食べ物として虫を食べたりしている。 その状況適応能力はかなり極端だが、ディカプリオはそれは自然に演じているので、リチャードは本当になりきり青年なのだなと素直に受け入れられる。 そして、全てをゲーム感覚で受け入れてきたリチャードが人間の死という現実を目の前にして、初めて現実から目を背けてきた自分の姿を知るという構図もよくできている。 楽しい集団生活も一人の怪我人や病人が出ると、とたんに暗くなってしまうというのは旅行などで現実によくあることだが、この楽園の場合、島の存在を知られてはまずいため、怪我人は治療せず、置き去りにしてしまうというところが恐ろしい。現実を見つめず、楽しいことだけに目を向けると言うことは、人間性を放棄した自由であることに気づかせてくれる。 ドラマとしてはなかなか斬新な映画だが、難点もある。まず、リチャードが森の中でゲームキャラのように表現される映像があるが、その画面がリチャードの正面画像というゲームとしては不自然な画像になっている点。ゲーム画面として表現するのなら、リチャードの背面画像にすべきである。 それと、怪我が悪化した病人をリチャードが涙ながらに殺してしまうが、病人が死を望んでいるわけでもないのに殺してしまうのはちょっと行き過ぎである。リチャードに殺人犯にしたまま、映画を終わらせてしまったのはちょっと残念。 |