タイトル ウイング・コマンダー
原題 WING COMMANDER
公開年 1999
監督 クリス・ロバーツ
出演者 フレディ・プリンゼJr.
サフロン・バローズ
マシュー・リラード
チェッキー・カリョ
デビッド・スチェット
内容  西暦2654年、宇宙に浮かぶ惑星群の中に地球連邦が極秘に開発した移動式艦隊基地があった。その基地には地球へのシークレット・ワープ・ポイントを計算するコンピューター・ナブコムAIが設置されていたが、ヒューマノイド型生命体キルラティの襲撃で奪われてしまう。
 キルラティの電撃的な地球侵攻に主力艦隊を地球に回す時間がとれない地球連邦は、唯一敵艦の近くにいる空母タイガークローへの伝言を兵を輸送中の貨物船に託す。
 その貨物船には宇宙の変化を読みとる力を持つ”ピルグリム”の血を引いたブレア中尉と親友のマニアックが乗っていた。
おすすめ度 ☆☆☆☆☆
 近年のSF映画の中では最高の出来の宇宙戦争映画。
 パソコンゲーム「ウイング・コマンダー」の世界を忠実に再現。メカや登場人物の設定、舞台や背景、ストーリーに至るまで実にゲームのイメージを損なうことなく、緻密に作られている。おもちゃっぽさはまるで感じられない。
 ゲームを原作とした映画でこれほど素晴らしい出来の映画は珍しい。宇宙の艦隊戦や戦闘機のバトルの興奮は「スターウォーズ」より勝っている部分もある。
 宇宙戦争映画の場合、おざなりになりがちなストーリーもゲームの中でしっかりと性格づけされたキャラを映画の中に登場させたため、キャラの性格に深みが加わり、主人公を中心とした人間成長ドラマを見せてくれ、薄っぺらさや胡散臭さがなかった。
 難点は、敵キャラやメカにちょっとインパクトがなかったこと。もう少し、敵の怖さを見せつけてくれるシーンがあってもよかった。それと、バックの効果音や音楽がやや貧弱な点。映画館の環境にもよるのだろうが、それを考慮に入れても映像は盛り上がっているのに、音響ではあまり驚きを感じない。
 役者的には適材適所の配置で、全員上手く演じている。キャラ設定があらかじめ出来ていたせいもあるが、それでも不自然さは感じなかった。
 監督はゲームデザイナーと言うことで、映像の見せ方は実に上手かった。この映画で観客が何をみたがっているかがわかって作っているというのを感じさせる。
 多少マイナス部分はあっても、宇宙戦争映画好きなら絶対お薦めの映画。ぜひ続編を望みたいところ。