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タイトル マン・オン・ザ・ムーン
原題 MAN ON THE MOON
公開年 1999
監督 ミロシュ・フォアマン
出演者 ジム・キャリー
ダニー・デビート
コートニー・ラブ
ポール・ジアマッティ
内容  人を笑わせるのが大好きなアンディ・カウフマンは長い間、コメディ・クラブを転々として新しい笑いを追求していった。それが有名なプロモーター、ジョージ・シャピロの目に留まり、TVデビュー。
 人気番組にもレギュラー出演し、彼はスターとなるが、彼の笑いへの追求はどんどんエスカレートし、嘘とも本当ともつかないトラブルをテレビ番組上で演出したり、男女混合プロレスを開催し、チャンピオンとして居座るなど、観客の怒りをわざと買う。彼にとってはそれがパフォーマンスの一つであったが、観客や視聴者、スタッフからは次第に理解されなくなっていく。
おすすめ度 ☆☆☆☆★
 虚構から作り上げた現実を観客に虚構と悟られないようにリアルに見せることによって、観客をいじるという笑いを追求し続けた芸人アンディ・カウフマンの映画。
 露出度の高いお笑い芸人が悪役を演じ続けるのは非常に難しい。いくらテレビ上のことであっても、まわりからみれば、テレビでの姿イコール本人の現実の姿と捉えられてしまうからだ。
 晩年、アンディが自分がガンとわかって、治癒を求めて心霊治療にまで手を出すが、それがインチキとわかった時、アンディが初めて自分がこれまで観客にしてきたことを味わい、悲しく笑い出してしまう姿は切なさを覚える。
 日本の芸人でも若い時は毒舌や過激な芸を売りにしていたのに、ある程度の地位に来ると、いい人という部分を急に見せ始めるのは、こうした理由もあるんだろうなぁと考えさせられてしまう。
 映画としては、オープニングの演出がなかなか面白い。また、過激な笑いを得意とするジム・キャリーがカウフマンを演じたことで、役柄的にはほとんど無理がなく、ぴったりとはまっていた。
 ただ、難を言えば、アンディの素顔というか、彼の内面という部分はあまり表現されていなかったので、アンディの弱さやつらさが伝わってこず、心を打たれると言うまでには至らなかった。