タイトル ハムレット
原題 HAMLET
公開年 2000
監督 マイケル・アルメレイダ
出演者 イーサン・ホーク
カイル・マクラクラン
ダイアン・ヴェノーラ
ジュリア・スタイルズ
ビル・マーレー
内容  2000年のニューヨーク。デンマーク・コーポレーションの社長が死去したが、その妻、ガードルードは夫の死を悲しむ間もなく後継者となった義弟クローディアスと再婚する。一人残された監督志望の息子・ハムレットは父の訃報を聞いて留学先のイギリスから帰国。父の死に対しクローディアスを疑っていたハムレットの前に父の亡霊が現れ、自分は弟に毒で殺害されたことを告げる。
おすすめ度 ☆☆★★★
 舞台設定を現代にしたシェイクスピア劇。
 悲劇の映画であるはずなのだが、登場人物どうしに愛情や信頼関係のようなものが最初から感じられないため、ラストの悲劇的なシーンが悲劇として伝わってこなかった。そもそも、舞台を現代にしているのに台詞は文学的な台詞回しだし、展開もかなり単調で退屈な印象。ひきこもりのオタク青年が父が亡くなったのをいいことに母を叔父に取られたという嫉妬心が暴走して、父の復讐に走るという実に陰鬱な映画にしか見えない。
 まだ、オフェーリアとの恋愛が愛情深く描かれていれば、彼女の悲劇の死によって映画は盛り上がると思うのだが、ハムレットとオフェーリアの間にあまり愛情が感じられるシーンがほとんどなかった。
 正直、映画全体として盛り上がるシーンはなく、せっかく素晴らしい俳優を揃えたのに、どうしてこんな陰気くさい映画になってしまったのかと残念な感じ。舞台を現代にした意味もなく、またいかされているとも思えない。ラストの展開のみ原作とは変えている。
 ラストをニュース・シーンで終わらせたのも、ディカプリオ主演の「ロミオ&ジュリエット」を真似たみたいで大きくマイナス。