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タイトル スターリングラード
原題 ENEMY AT THE GATES
公開年 2000 アメリカ・ドイツ・イギリス・アイルランド合作
監督 ジャン・ジャック・アノー
出演者 ジュード・ロウ
エド・ハリス
ジョセフ・ファインズ
レイチェル・ワイズ
ボブ・ホスキンス
内容  1942年9月、スターリングラードはナチス・ドイツの猛攻にさらされていた。補充部隊として配属されたヴァシリ・ザイツェフは空爆の嵐の中、スターリングラードに上陸し、どうにか広場まで達するが、無謀な突撃で仲間のほとんどは死体となっていた。そんな中、ヴァシリは羊飼いの祖父に鍛えられた銃の腕前を発揮し、ドイツ将校を次々と射殺する。偶然居合わせた青年将校ダニロフは彼のことを党機関誌に掲載。それがきっかけでヴァシリはソ連の英雄に祭り上げられていく。
 次々と将校が殺されることに危機感を覚えたドイツは名狙撃手ケーニッヒ少佐をヴァシリ抹殺のために派遣する。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 ソ連の狙撃手対ドイツの狙撃手の対決映画。
 前半の派手な海上の戦闘シーンからすると、独ソ戦を描いた壮大な映画になるのかと思ったが、実際は英雄に祭り上げられたソ連の狙撃手とドイツの腕利き狙撃手との息詰まる攻防戦を描いた一対一の対決に近い映画。描写は地味だが、エド・ハリス演じる独側狙撃者ケーニッヒ少佐が本当にプロという感じの作戦を立ててソ連の狙撃手を狙っていくところはなかなかリアリティがあり、かっこいい。
 ただ、対決が地味すぎる分、映画全体からすると、盛り上がらない。また、描写の甘さも目立つ。特にジュード・ロウ演じるヴァシリ・ザイツェフとレイチェル・ワイズ演じるターニャとジョセフ・ファインズ演じるダニロフの三角関係がかなり性急的な恋愛関係で、次第に好きになるという過程が省かれている。それと、ガブリエル・マーシャル・トムソン演じるスパイの少年サーシャは最初はドイツの味方だったのに、唐突に寝返るし、ケーニッヒ少佐が家にいろって言ってるのにわざわざ殺されに出てくるなど不自然な行動が多い。後は最後の最後になってこれまで慎重なケーニッヒ少佐が隠れもせず表に出て撃たれるのは、不用意というかこれまで築いてきたケーニッヒ少佐の行動としては納得いかない。無理矢理、ヴァシリとケーニッヒ少佐の対面シーンを作るための演出で失敗だったと思う。
 主人公中心のドラマにするなら、狙撃戦より人間ドラマに重点を置かないと、ラストの感動があまり伝わってこない。
 結局のところ、エド・ハリスの演技の魅力と狙撃戦の描写以外は薄い内容の映画となってしまった。