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タイトル シックス・パック
原題 SIXPACK
公開年 2000 フランス
監督 アラン・ベルベリアン
出演者 リシャール・アンコニナ
フレデリック・ディーファンタル
キアラ・マストロヤンニ
ジョナサン・ファース
内容  独身女性を人気のない場所で襲い、レイプして残虐に殺す事件が5件続いた。事件を担当したベテラン刑事ナタンは過去の連続殺人事件の手口を調べるうち、犯罪研究家から犯人がフランス人ではなくアメリカ人ではないかと指摘され、アメリカへ飛ぶ。そこで元刑事のマクファーソンから犯人はアメリカの連続殺人犯”シックス・パック”に間違いないと助言を受ける。一方、ナタンの相棒フィリップもパソコンを駆使して、被害者の共通点、そして死ぬ前に撮られた被害者の写真に写った男を割り出し、アメリカ大使館の文化担当官ダグラス・ブレイドに目をつける。
おすすめ度 ☆☆☆☆★
 連続猟奇殺人を追うベテラン刑事と若手刑事の映画。
 同じフランス映画で設定からすると「クリムゾン・リバー」を思わせるが、映画としてはこちらの方が上。
 まず、序盤で殺人犯を捜す証拠をつかみ、犯人の正体を暴くまで、そして、犯人をおとり捜査で罠をかけ、捕らえようとするところまでの構成が順を追って、わかりやすく進展するため、観ていてる方も理解しやすく、素直にストーリーに入っていける。
 また、ジョナサン・ファース演じる犯人は最初のシーンから正体を現して、終始無言のまま暴力的かつ冷酷に殺人を犯すところは実に恐い。正体を見られた警官を殺すところなどは圧巻。過去の映画の猟奇殺人犯の中でもトップ・レベル。
 さらに恐怖と緊迫感を煽るBGMが終盤の犯人との攻防では執拗なまで延々流れていて、やりすぎかなと思えるが、映画的にはかなり盛り上がった。
 難点としては、ストーリーを追うあまり、登場人物の描写が浅いこと。特に長い囮捜査でまいっているキアラ・マストロヤンニ演じる女性警官マリーヌの心情を現すシーンは重要だと思うのだが、シーンとしては短めであっさり流されているし、その後の彼女の運命にしても、扱いが悪すぎる気がする。そのため、ラストでの刑事の怒りというのがあまり伝わってこなかったのが残念。
 また、2ヶ月半もおとりの女刑事を二人の刑事で監視するという設定にも少々無理があるし、たまたまマイクを外した時に女刑事が犯人と出くわすというのも偶然要素が強い気がする。全体としてリアリティのある作りをしているだけ、そのあたりは気になった。