![]() |
| タイトル | マレーナ |
|---|---|
| 原題 | MALÉNA |
| 公開年 | 2001 イタリア・アメリカ |
| 監督 | ジュゼッペ・トルナトーレ |
| 出演者 |
モニカ・ベルッチ ジュゼッペ・スルファーロ ルチアーノ・フェデリコ マティルデ・ピアナ |
| 内容 | 1940年代、イタリア。結婚後2週間で夫が戦地に行ったしまった美しい女性マレーナは毎日午後になると、自宅を出て、町に向かって海岸通りを歩いていた。12才の少年レナートはマレーナを一目見た時から心を奪われ、毎日のようにマレーナの後をつけ、マレーナの家をこっそり覗いては妄想にふけった。 |
| おすすめ度 | ☆☆☆☆★ |
| 評 | 年上の女性に恋をし、ずっと見守り続ける少年の映画。 外ではマレーナを尾行し、マレーナが家に入ると、部屋をのぞき見し、時には下着を盗むなど、始終マレーナのことを妄想する少年レナート・アモローソは正直言ってストーカーだが、彼女を傷つけることは一切せず、どんなに悪評が渦巻いても、彼女が貧困から娼婦に落ちても、ひたすら愛し続ける少年の一途な愛が丁寧に描かれている。 マレーナ役のモニカ・ベルッチも女性たちからリンチを受けるシーンなどは体当たりな感じで演技をしていて、リアル感がある。 ずっとレナート少年の行動を通してマレーナを捉えてきたのに、中盤以降、一部レナート少年の視点で物語が進まないところがあったのは残念。 レナート少年がマレーナの悲惨な生活を見るのが忍びなくて、一時目を背けたのなら、映画の視点も一時マレーナから離れてもよかったと思う。 懐かしさを感じさせる優しい音楽が映画のムードを盛り上げていて、少年時代の想い出という感じが最後まで伝わってくる。 マレーナがリンチを受けている時にレナート少年が助けにも出なかったのはどうしてなのかなと不思議に思ったが、映画を見終わってレナート少年にとってマレーナは実体のない理想の存在であり、テレビでアイドルを見るのと同じなのだなと思った。特に最後にマレーナと会話してすぐ自転車で逃げ出したのは、実体のない世界が実体のある世界となってしまったため、恐くなったのだなと感じた。そういう微妙な少年の心理がこの映画は実によく描けていた。 |