タイトル テイラー・オブ・パナマ
原題 THE TAYLOR OF PANAMA
公開年 2001 アメリカ
監督 ジョン・ブアマン
出演者 ピアース・ブロスナン
ジェフリー・ラッシュ
ジェイミー・リー・カーティス
レオノラ・バレラ
ブレンダン・グリースン
キャサリン・マコーマック
内容  MI−6に所属するイギリスの諜報部員アンディ・オズナーは女とギャンブルのスキャンダルからパナマへ飛ばされた。与えられた任務は1999年12月31日をもってアメリカから運河の所有権を返還されたパナマの政情を探ること。退職前に一山当てようと考えていたアンディはパナマ在住の英国人リストの中からハリー・ペンデルという仕立屋をピックアップし、客として接触。金と引き替えにスパイになることを約束させる。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 パナマに左遷された諜報部員がパナマの政治情勢を利用して一儲けを企む映画。
 ピアース・ブロスナン演じる諜報部員アンディが物的証拠が一つもないのにハッタリだけでパナマでのクーデター計画をイギリスやアメリカ政府に信じ込ませ、最後に軍隊まで派遣させてしまうというのはちょっと出来すぎ。それと、アンディがラストのような展開を想定して、仕立屋のペンデル(ジェフリー・ラッシュ)に近づいたのだとしたら、計画面から見て、失敗のリスクがありすぎる。例えば、もしペンデルが計画途中で妻(ジェイミー・リー・カーティス)に話していたら、妻はパナマの大統領にラストのようにすべてをうち明けていただろうから、その場合、明らかにアンディは防ぎようのない危うい立場になると思う。(パナマ運河を他国に売るという嘘を言ったのはペンデルだとしても、機密情報を手に入れるように持ちかけ、スパイ・カメラまで渡したのはアンディなわけだし)。もう少し、アンディには失敗した時のリスク回避を常に用意しているような狡猾さも欲しかった。
 ジェームス・ボンドを演じるブロスナンが対極の悪賢い諜報部員を演じるというわりに、それほど違和感はなく、むしろどんな役でもイメージにとらわれず、役にはまった演技が出来てしまうことに感心させられる。
 映画としてはアクション性はそれほどなく、大金をせしめようとする諜報部員と小金をせしめようとする仕立屋とのお互いがお互いを利用していると思っている化かし合いみたいな映画で、計画性のなさと強引な展開が気になるものの、まずまず楽しめる映画だった。