| タイトル | レクイエム・フォー・ドリーム |
|---|---|
| 原題 | REQUIEN FOR A DREAM |
| 公開年 | 2000 アメリカ |
| 監督 | ダーレン・アロノフスキー |
| 出演者 |
ジャレッド・レト エレン・バースティン ジェニファー・コネリー マーロン・ウェイアンズ |
| 内容 | 古びたアパートに住むテレビ好きの孤独な未亡人サラ・ゴールドファーブといつも遊び歩いている一人息子のハリー。ハリーは恋人マリオン・シルバーとの将来のために友人のタイロンと組んで、麻薬の売人をやり、金儲けをしようと考えていた。一方、サラはお気に入りのテレビ番組から出演依頼の電話がかかったことで、舞い上がり、テレビ出演のために昔、来ていた赤いワンピースを着ようとするが、太っていて着られず、ダイエットを決意する。 しかし、ハリー達は計画がうまくいかず、麻薬に溺れ、サラもダイエット用の薬を多用しすぎ、アンフェタミン中毒になってしまう。 |
| おすすめ度 | ☆☆☆★★ |
| 評 | 薬に溺れた人々の悲惨な末路を描いた映画。 早回しや二画面、繰り返し、クリップ・アートをつなぎ合わせたような薬を服用するシーンなどの映像編集、接写や台車で移動するかのような歩き方など多彩なカメラ・ワーク、大音量のサウンドで、麻薬中毒者の幻覚症状を強烈に描いている。特にサラ役エレン・バースティンの幻覚に悩まされ、精神が次第に壊れてゆく演技は素晴らしかった。このあたりは「π」の薬物シーンを拡大して作品化したような印象も受ける。 普通のドラッグ・ムービーだと、薬に溺れることを好意的に描きがちだが、この作品はすべての登場人物において悲惨で、麻薬をやめさせるための教育ビデオに使えるのではというぐらい恐いというか、見るに耐えない。特にラストでの病院での電気治療、注射の打ちすぎによる腕の化膿、薬欲しさに行うアナル・セックスの連続映像はすごすぎ。 ただし、話としては過激な映像の割にお粗末。まずサラは裕福とは言えないのに正規の病院でないところからどうして違法な薬を大量に買えたのかという点。 息子のハリーがサラから金を取らず、自宅のテレビなどを質入れしてるところからしても、そんなに金はあると思えないのだが、サラ自身は全く物を売っているシーンがないのは納得いかない。それに付随して、ハリーが薬を手に入れる金がなくて困った時、なぜかサラを頼らなかったのも不思議。サラに就職し恋人が出来たと嘘をついたから、行きにくいと言う優しい気持ちがあるなら、サラが危険な薬を使用しているのを知っているのだから助けようと考えてもいいはず。 また、サラに危険なダイエット薬を勧めておいて、何ヶ月も放っておいた友人も、もしその後、サラに何かあれば、罪を問われることを考えたら、もう少し心配してもいいと思う。 このあたりは説明不足。 それと、夏、秋、冬とわけた構成もはっきりとした展開上の区別がもう少し欲しかった。 |