タイトル 蝶の舌
原題 LA LENGUA DE LAS MARIPOSAS
公開年 1999 スペイン
監督 ホセ・ルイス・クエルダ
出演者 フェルナンド・フェルナン・ゴメス
マヌエル・ロサノ
ウシア・ブランコ
アレクシス・デ・ロス・サントス
タマル・ノバス
内容  1936年、スペインのガリシア地方の小さな島。人見知りの激しい8才の少年モンチョは、初めての学校の日、緊張してみんなのまえでおもらしをしてしまい、学校から逃げ出してしまう。しかし、学校のドン・グレゴリオ先生はそんなモンチョを叱らず、優しく学校に向かい入れ、モンチョも次第に心を開いていく。
おすすめ度 ☆☆★★★
 戦前のスペインの不安定な政治情勢の中で、子供と大人の関わりを描いた映画。
 ある種、子供の純粋さゆえの残酷な部分が描かれていて興味深い。
 象徴的なシーンとしては、先生に虫取りに連れてきてもらった主人公のモンチョ(マヌエル・ロサノ)が今までずっとグレゴリオ先生と遊んでいたのに、川で遊んでいるガール・フレンドたちを見つけると、先生を置き去りにして、さっさとそちらの方へ行ってしまったり、ラストで先生が反政府主義者として住民に囲まれる中、トラックで護送される時、主人公の少年は「アカ!裏切り者」と先生をさげすみ、石まで持って、他の少年たちとトラックを追いかけていく。
 モンチョの命を助けたり、虫取り網や本をあげたりと、あれほど親切にしてくれた先生に対するモンチョの仕打ちは、様々な状況を考慮に入れても、ひどすぎる。純粋な子供なら、普通は先生を助けるような行動をとると思うのだが、きっと性根が腐っているのか、洗脳されやすい性格なのだなと感じた。
 映画としては、先生と子供の関わりを中心に描けばいいのに、実際はあまり話の本線と関係ない兄のエピソードを入れたりするなど脱線が多く、今ひとつ焦点が定まっていない。ただ、淡々と日常を描いているだけのようにも見える。
 内容的にも、似たような展開の映画をどこかで観たような気がするし、目新しさはない。