タイトル トレーニング・デイ
原題 TRAININGDAY
公開年 2001 アメリカ
監督 アントニー・フュークワー
出演者 デンゼル・ワシントン
イーサン・ホーク
スコット・グレン
トム・ベレンジャー
クリフ・カーティス
内容  憧れの麻薬捜査課に配属された新人警官ジェイク・ホイトの勤務初日、仕事を覚えるため、ベテラン刑事アロンゾ・ハリスにつくことになった。
 しかし、ハリスは仕事に必要だと脅してはホイトに麻薬やビールを勧めたり、麻薬捜査に当て込んで、密売人から金や麻薬をせしめたりしていた。
おすすめ度 ☆☆☆☆★
 新人刑事と悪徳警官のコンビでの汚職警官映画というと、最近では「NYPD15分署」があるが、デンゼル・ワシントン演じるこのアロンゾ・ハリス刑事はチョウ・ユンファが演じた刑事を上回る利己主義で悪賢い男。
 ハリスは悪どいことをしながらも要所要所でかっこいい台詞を言うので、いつかはいいところを見せてくれると観ていて期待するのだが、最後の最後まで腐りきっていたという展開は過去にもあまり例を見ない展開。
 前の映画のキャラを引きずらないデンゼル・ワシントンの演技ぶりは今回も見事。いい刑事と悪い刑事をここまではっきり演じわけられる役者はそうはいない。
 それにしても、たった一日だけの出来事で、きちんと二人の刑事の活躍を軸に脱線することなく話が進み、エピソードも一つ一つ伏線を張って作られているところは感服する。
 ただ、不満がないわけでもない。ハリス刑事の腐敗は元を正せば、警察組織全体に巣くっている腐敗なのだが、この映画で裁かれているのはハリスの個人的な悪行だけで、結局、警察自体の腐敗は物語の隅に追いやられていることである。ハリスのインパクトが強いため、映画のテーマという部分が霞んでしまったのが、少し残念。