| タイトル | グリッター・きらめきの向こうに |
|---|---|
| 原題 | GLITTER |
| 公開年 | 2001 アメリカ |
| 監督 | ボンディ・カーティス=ホール |
| 出演者 |
マライア・キャリー マックス・ビースリー ダ・ブラット ティア・テクサダ テレンス・ハワード |
| 内容 | 幼い頃、母に孤児院に預けられ、そこで成長したビリーは、今は孤児院時代の親友たちとクラブのダンサーとして働いていた。そんなある時、音楽プロデューサーのティモシー・ウォーカーが恋人シルクのバック・コーラスの仕事を彼女たちに持ってくる。その歌の録音先でビリーの素晴らしい歌唱力を知ったウォーカーはシルクの声をビリーの声に差し替えて、売り出す。しかし、シルクのステージでそのからくりを知った人気DJダイスはビリーをスカウトし、売り込みに奔走する。 |
| おすすめ度 | ☆☆☆★★ |
| 評 | クラブ歌手がメジャー・デビューし、マジソン・スクエアガーデンのコンサートで歌うようになるまでの過程を描いた映画。 マライア・キャリー演じるビリーの恋人ダイスへの仕打ちと恋人の哀れな末路に思わず涙を誘われてしまった。ビリーのために悪徳プロデューサーのウォーカーから解放し、プロ・デビューまでの道筋を作り、数々の曲を提供し、時には体を張っているのに、ビリーの方はダイスの親切を嫉妬と決めつけ、次第に仕事のパートナーとして疎ましく思ったり、ダイスがウォーカーとの喧嘩で逮捕されると、別れを告げるなど、ビリーに優しさが感じられないのが気になった。それでも、ラストでビリーがダイスの良さに気づくのだが、その時にはダイスは殺されてしまい、ただの想い出のいい人に祭り上げられてしまうという展開はひどすぎる。 そもそも、10万ドルの契約金はビリーたちを自由にするためのものだったのだから、ビリーは10万ドルの事を知った時点で十分歌手として売れていたのだから、ウォーカーに少しでも支払うなり、警察に訴えればいいものを、一銭も支払わず、恋人を責めるというのは、ちょっと納得いかない。 また、ラストでのビリーと母との再会も母はアル中を治し、家まで持っているのに、なぜ今まで自分を捜しに来なかったという説明が全くなされていないまま、感動の出会いで終わらせられても困ってしまう。 ストーリー的には、ラストのお粗末な展開を除けば、そこまでの展開はまずまずのラブ・ロマンス映画といえる。 ただ、役者としてのマライア・キャリーは表情の変化が今ひとつ画面から読みとれず、少しナルシストで冷たい印象があり、恋人への優しさがあまり感じられなかった。 映画全体としてマライア・キャリーの数々の素晴らしい歌で、ストーリーの稚拙さがずいぶん誤魔化されてしまった感がある。 |