タイトル メメント
原題 MEMENTO
公開年 2000 アメリカ
監督 クリストファー・ノーラン
出演者 ガイ・ピアース
ジョー・パントリアーノ
キャリー=アン・モス
スティーブン・トボロウスキー
内容  何者かに自宅で妻をレイプされ殺された現場を見た元保険調査員レナードは、以後前向性健忘症という記憶障害に陥り、10分しか記憶を保てなくなる。しかし、彼は犯人を捜すため、ポラロイド写真にメモを書き込み、キーワードは入れ墨として彫るなどして、記憶障害のハンディを補いながら、謎の男ジョン・Gを追う。
おすすめ度 ☆☆☆☆★
 10分しか記憶を維持できない男が妻を殺した犯人を追う映画。
 最初のシーンからそのシーンにつながるシーンへと過去へ少しずつ遡ってストーリーが展開していく。
 記憶喪失の主人公の映画は多々あるが、10分しか記憶を保てないと言うやっかいな記憶障害の主人公で、よくここまでの話を作ったなという感じ。忘れないように自分の体に入れ墨のメモをしたり、まめに写真を撮るという努力を絶えずしながら、事件を捜査するという過程を最後まで貫いているのに映像的にしつこく感じられないのが素晴らしい。
 各シーンをぶつ切りにして、過去へ遡る展開は謎解きものの映画としては非常に斬新な構成に思えた。少し前の過去の記憶が全てなくなるので、書いたメモや証拠品すら本当に正しいのかどうかもわからず、注意して観ていないと、すぐに話がこんがらがりそう。
 ただ、記憶障害の割にレナードが道に迷うシーンがほとんどないのと、同じ地域をこれだけ動き回っている以上、要注意人物として警察に保護されてもよさそうな気がするし、また、記憶障害という病気にもかかわらず彼を心配する知り合いが全く登場しないと言うのも気になる。
 よくよく考えれば、ストーリー自体はそれほどのものではないのだが、編集の上手さで謎解き要素満載にしたアイデアものの映画といえる。