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タイトル がんばれ、リアム
原題 LIAM
公開年 2000 イギリス
監督 スティーブン・フリアーズ
出演者 イアン・ハート
クレア・ハケット
アンソニー・ボロウズ
ミーガン・バーンズ
内容  1930年代のリバプール。失業者の増加をたどる時代にあって、造船所で働く父を持つ少年リアムの一家も生活が苦しかった。しかし、教会のコミュニティが深く浸透するこの町では、父の給料日になると訪ねてくる教会の神父に献金しなければならなかった。
おすすめ度 ☆☆★★★
 戦前のイギリスの貧しい労働者家族の姿を描いた映画。
 「アンジェラの灰」「蝶の舌」など戦前の貧しい家庭の中で生きるちょっと風変わりな子供という設定が映画のヒットに繋がりやすいからなのか、この映画もその路線を狙っている。
 本来、自分たちを救うはずの宗教が、毎日の食費にも困っているのにもかかわらず、寄付や行事への参加に出費をしてしまうという矛盾というか、生活の中に宗教が深く入り込んでしまい、抜け出せないことへの怒りが感じられる。終盤でやけになった父たちの労働者グループがユダヤ人邸に火炎瓶を投げ込み、使用人として偶然、屋敷にいた自分の娘に火が燃え移るというシーンがあり、後で火傷を負った娘が父を非難するどころか、日頃、罪を犯すと業火に焼かれるという教会の教えが現実に起こったため、「ごめんなさい」と謝るあたりは何とも切ないものがあった。
 しかし、その演出をしたいがためとはいえ、白昼、屋敷に火炎瓶を投げるという行為は非現実的。深夜ならいざ知らず、白昼、屋敷の門から堂々と入り、ともすれば放火殺人となる行為を顔も隠さずやるというのは、ちょっと考えられないし、ストーリーの流れから言っても父がそこまで生活的に追い込まれていたようには見えなかった。
 リアム役のアンソニー・ボロウズは、無理矢理キャラを作っている感じで、素人的な演技と相まって、あまり好感が持てなかった。