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タイトル マップ・オブ・ザ・ワールド
原題 A MAP OF THE WORLD
公開年 1999 アメリカ
監督 スコット・エリオット
出演者 シガニー・ウィーバー
ジュリアン・ムーア
デビッド・ストラザーン
クロエ・セヴィニー
ルイーズ・フレッチャー
内容  農場で夫と二人の娘と暮らしている小学校の保健医アリスは仕事と家事に追われ、忙しい日々を送っていた。そんなある時、隣家に住む親友テレサの二人の娘を預かるアリスだったが、目を離した隙にテレサの次女が湖で溺れ、死んでしまう。罪の意識にさいなまれる中、アリスは勤め先の小学校の母親から児童虐待で訴えられ、ついに逮捕されてしまう。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 幼児虐待で母が逮捕され、引き裂かれてしまった家族が再び元の絆を取り戻すまでの映画。
 幼児虐待をテーマにした映画というのは少ないので、興味深く観られた。シガニー・ウィーバー演じるアリスが預かった親友テレサ(ジュリアン・ムーア)の子供を不注意から溺死させてしまった事件とアリスの勤め先の学校での幼児虐待事件が特に関連性もなく、連続して起こるというのはストーリー上、やや偶然性が強すぎる感じ。テレサの子供を虐待してしまったために死んだというのなら、わかる気もするが。
 主人公アリスは強気で他人に厳しく、意地っ張りであまり優しさが感じられないように映画では見えるのだが、そのアリスを親友とはいえ、自分の娘を死なせてしまったにもかかわらず、懸命に助けようとするテレサの態度を見ていると、アリスのどこにそんな魅力があるのかなと不思議に思ってしまった。アリスとテレサの深い友情関係がどこで築かれたか、「ビューティフル」のようにもっとしっかり描いてあると、より作品に説得力が生まれたような気がする。
 映画的にはドラマの視点が今ひとつ定まらないのも気になった。アリスの裁判過程、アリスの刑務所内の出来事、残された家族の生活の三つを同時に描こうとしているせいで、どれも内容が甘くなり、特に裁判シーンは論点が定まらず、最後は結果までわからずじまいで曖昧に終わらされてしまった。
 役者としてはアリスの長女役ダラ・パールマッターの跳ねっ返りな演技は最後まで貫き通していて気持ちがよかった。