タイトル トンネル
原題 DER TUNNEL
公開年 2001 ドイツ
監督 ローランド・ズゾ・リヒター
出演者 ハイノー・フェルヒ
ニコレッテ・クラビッツ
アレクサンドラ・マリア・ララ
セバスチャン・コッホ
内容  1961年8月、水泳の選手権大会の100メートル自由形決勝で優勝した東ドイツのチャンピオン、ハリー・メルヒャーは東西冷戦でベルリンの壁が建設されようとしていたこの時期、先に下水道を通じて西へ逃げていた親友マチスの用意した偽造パスポートで西ドイツへ脱出。しかし、妹ロッテを東ベルリンに残してきたハリーは、ロッテも脱出させようとマチスたちと協力し、西ベルリンと東ベルリンを結ぶ地下トンネル作りを計画する。
おすすめ度 ☆☆☆☆☆
 1960年代、東ベルリンに残した家族を助けるため、西ベルリンから地下トンネルを掘る人々の奮闘を描いた映画。
 御都合主義をほとんど廃した緻密なストーリーとリアルな舞台セットは感動もの。
 特にトンネルを掘るシーンは、掘った土をバケツリレーで上に運び出したり、壁をきちっと作らないと地上の振動で土が崩れてしまうとか、水道管が外れて水没してしまうとか、資金や工具を得るために映画会社と協力するとか、実話ならではの演出がなされている。
 ドラマ部分でもトンネルを掘って救い出すまでの展開を西ベルリン側の人々と東ベルリン側の人々でバランスよく描いており、事態の進展がわかりやすく、救い出そうとする家族の中にもスパイが存在し、いつ東独軍に見つかるかもわからない中で、トンネルを掘り続ける緊張感は非常に重みがある。それぞれの登場人物のエピソードがしっかり描かれ、役者の演技も申し分ない。3時間近い映画だが、全編緊迫感があり、救出ものとしても、政治サスペンスとしても人間ドラマとしても存分に楽しめる。