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タイトル キューティ・ブロンド
原題 LEGALLY BLONDE
公開年 2001 アメリカ
監督 ロバート・ルケティック
出演者 リース・ウィザースプーン
ルーク・ウィルソン
マシュー・デイビス
セルマ・ブレア
ビクター・ガーバー
アリ・ラーター
内容  ファション販売を専攻する大学で成績優秀、社交クラブの会長を務める人気者のブロンド娘エル・ウッズは恋人ワーナーのプロポーズを待ちこがれていたが、運命のデートの日、ワーナーはハーバードのロー・スクールに進むためにエルとの別れを切り出した。ショックを受けるエルだったが、自分が彼にふさわしい女になればいいと前向きに考え、自らも試験を受けて、ハーバードのロー・スクールへ進学するのだった。
おすすめ度 ☆★★★★
 自分をふった彼氏の心を取り戻すため、彼氏のいるハーバード大法科へ進学した美人女子大生のコメディ映画。
 コメディ映画としては、そこそこ笑えるし、エル・ウッズ役リース・ウィザースプーンの多彩なファッションも楽しめて不満はないのだが、裁判シーンは近年稀に見る最悪な出来。とにかく、主人公エルが勘と当て推量だけで裁判を進め、それが御都合主義を通り越して、見事なまでにうまくいってしまうのだから、観ていてバカらしくなってしまう。
 裁判シーンでの問題シーンをいくつかあげると、
1 エルが被疑者と不倫関係にあったとするプール係の男をエルの靴の種類を一目で当てたことから、ゲイだと判断し、それをエルの仲間の弁護士が尋問で証言させるのだが、はっきり言って、ゲイだから女と寝ないとは限らないし、誘導尋問に近い形で証言させているので、証拠になるとは思えない。
2 被疑者の殺人を観たと証言する被害者の娘がパーマをした後でシャワーを浴び、そのため、銃声がしたのは聞かなかったと証言したことから、エルがその矛盾をつき、裁判で勝利をつかむのだが、そんな証言は当然、娘のアリバイなのだから、警察の供述調書にも残っているわけで、エルが気づく前に他の者が気づいてもいいはず。また、裁判記録を何度も読んでいるエルが裁判に入るまで、その事実に全く気づかないのも不自然。
3 被疑者は言えないだけで実際にはアリバイがあったのだから、娘が被疑者が父を殺したと証言するには後々、覆されるリスクがあるのに、なぜ裏工作もしていないのに、そんな嘘の証言をしたのかが疑問。プール係が殺したと言った方がリスクが少ないのではないか。
 また、映画の目的も今ひとつ、はっきりしてこない。
 当初はエルは自分の彼氏を取り戻すためにハーバード大へ入ったのに、いつのまにか外見で判断する、まわりの冷たい視線を蹴散らして、弁護士になるまでのサクセス・ストーリーになってしまい、テーマが曖昧になってしまった。
 元々、エルは法律家になりたい夢があったわけでなく、単に自分の意地とプライドのためだけに勉強してきただけなのに、なぜ最後に弁護士の道を選んでしまうのかがしっくり来ない。コメディ映画で通すなら、セルマ・ブレア演じるヴィヴィアンとの間で最後まで恋の争奪戦をやって欲しかったところ。最後に仲よしでは面白味がない。