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| タイトル | アリ |
|---|---|
| 原題 | ALI |
| 公開年 | 2001 アメリカ |
| 監督 | マイケル・マン |
| 出演者 |
ウィル・スミス ジェイミー・フォックス ジョン・ボイト マリオ・バン・ピープルズ ロン・シルバー |
| 内容 | 1964年2月26日、ヘビー級チャンピオン、ソニー・リストンを破り、新チャンピオンとなったカシアス・クレイは22才にして一躍、時の人となった。カシアスはチャンピオンになった翌日、黒人イスラム教団「ネイション・オブ・イスラム」への入信を発表し、指導者イライジャ・モハメドより受けた「モハメド・アリ」の名に改名する。 |
| おすすめ度 | ☆★★★★ |
| 評 | プロ・ボクサー、アリのボクシング人生を描いた映画。 「インサイダー」のマイケル・マン監督と言うことで、やや社会派タッチで、ドキュメンタリー調に描かれているのだが、それが逆にこの映画には災いとなった印象。 あまり説明的な描写もなく、映像と音楽だけで描こうとしたため、アリの人間関係や各シーンへの繋がりが非常にわかりづらい。また、バックで流れる歌が映像とことごとくマッチしていないので、映画に集中できないものがある。もちろん、個人差もあろうが、あまりにこの映画はバックに歌を流しすぎ。 また、この作品ではアリを魅力的な人間に描けていないのも気になる。相手に自分の信心深さやわがままを押しつけるわりには、それほどアリ自身は信心深いとも思えず、結婚しても飽きたら別の女に移るという感じだし、裁判の争いでボクシングの試合が出来なかった時もあまり苦労しているという描写がなく、ただマスコミに文句を言っているだけ。また、ザイールで黒人の人々に世界戦を見せるというのも、商業的なもので映画を観たかぎりではアリ自身がどうしてもそこでやりたかったという意欲が伝わってこない。 リアルに描いてあると言えばそれまでだが、ここまで人間的魅力がないと、映画にする意味がないと思う。 それでも、ボクシングの試合の強さで観客を引きつけることが出来ればいいのだが、現実と違って、映画でのボクシング・シーンは他のボクシング映画と比べても演出面やカメラ・ワークからみれば、迫力がなく、アリの圧倒的な強さが伝わってこない。また、今までひたすら客観描写を貫き、全くアリに心の台詞を吐かせなかったのに、判定負けした試合のシーンだけ、アリの心の台詞を入れたのもどうかと思う。アリの心の声を入れる気があるのなら、もっと様々な場面でも入れて欲しかったところ。 ボクシング映画としてみると、拍子抜けだし、人間ドラマとしてみるには、アリの人間的魅力が全く発揮されていないと言うことで、この映画はお薦めしにくい。 |