タイトル ザ・プロフェッショナル
原題 HEIST
公開年 2001 アメリカ
監督 デビッド・マメット
出演者 ジーン・ハックマン
デルロイ・リンドウ
レベッカ・ピジョン
サム・ロックウェル
ダニー・デビート
内容  表向きはヨットの製造業を営むジョー・ムーアは裏ではプロの強盗であった。しかし、ある時、仲間と共に宝石店を襲撃した際、ジョーは自分の顔を防犯カメラに写されてしまう。強盗は成功したものの、録画テープは見つけることが出来ず、失意のジョーはこの仕事を最後に引退を決意する。
 ところが、彼の盗品をさばいていた故買屋バーグマンはスイスに空輸される金塊の強奪を仕事の分け前と引き替えに持ちかけ、無理に仕事を引き受けさせた上、甥のジミーを仲間に加えさせる。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 泥棒映画。
 全体的なストーリー展開はロバート・デ・ニーロ主演の「スコア」に似ているが、泥棒の主人公の最後の仕事に若手の仲間が加わり、その仲間が最後に裏切るのは定番なのかもしれない。
 映画としては、盗みのシーンはきちんと段取りを踏んでいて、緻密とはいかないまでも丁寧で、リアリティがあり、裏切り者の仲間を出し抜く計画も終盤のどんでん返しとして用意されてあり、泥棒もの映画としてはまずまずの出来。
 ただ、ジーン・ハックマン演じる主人公ジョー・ムーアのキャラの性格が今ひとつつかめないのが気になる。最初は人殺しを好まない雰囲気だったのに終盤はばんばん人を殺しているし、仲間に対しても信頼関係厚いように見えるのに、妻のフランを敵側のジミーと寝させたり、終盤、フランがジミーに連れ去られても後で心配もしなければ、助けようともしないほど冷淡で、緻密な計画を立てているわりには、行動は行き当たりばったりなど、性格面でも頭脳の面でもいいのか悪いのかはっきりしない。
 買収した警備の女性がなぜ警備につかなかったのかも説明がなかったし、結局、フランはジョーを裏切ったのかどうかもはっきりしなかった。
 いずれにしても、このような主人公ジョーの行動の不透明さがストーリー全体に影響していて、どこまでが計画のうちなのか、よくわからず、どんでん返し的な展開を見せられても、用意周到なジョーならではという驚きが感じられない。そういう部分では「スコア」の方が実に徹底されていた。