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| タイトル | es[エス] |
|---|---|
| 原題 | DAS EXPERIMENT |
| 公開年 | 2001 ドイツ |
| 監督 | オリバー・ヒルツェヴィゲル |
| 出演者 |
モーリッツ・ブライブトロイ クリスティアン・ベッケル マレン・エッゲルト |
| 内容 | 模擬刑務所で行う2週間の心理実験の被験者募集の新聞広告に4000マルクという高額の報酬が気にかかったタクシー運転手タレクは、新聞社に企画の買い取りを約束させ、実験に参加する。参加者は大学の研究施設で疑似刑務所で看守役と囚人役にわけられ、タレクは囚人役となった。最初は和気藹々としていた看守役と囚人役だったが、取材として面白味を出すためにタレクはわざと煽る行動に出て、それがやがて事態を悲劇へと導いていく。 |
| おすすめ度 | ☆☆☆★★ |
| 評 | 一般応募者を囚人と看守役に振り分け、2週間演じさせることによっての反応を見る実験が、やがて暴力による支配という血生臭い悲劇を生んでしまう映画。最初は遊び半分だった看守と囚人役の人々が、次第に支配する側とされる側の関係になっていく過程が、サスペンス・タッチで描かれている。 途中の辞めたいという参加者の希望が無視されたり、二人の人間が精神的に耐えられなくなって病院に運ばれたのに全く表沙汰にならなかったり、何より暴力をエスカレートさせる看守役の人々を大学側が黙認するところなど、どう観てもリアリティはなく、終盤で主人公タレクがブラック・ボックスから脱出し、囚人役の人々を救って、看守たちを叩きのめす爽快感のある展開からしても、これは「ロック・アップ」のようなアクション映画としてみた方がよいのかも知れない。 現実にもこの映画のような実験がスタンフォード大学であり、1週間で実験を打ち切ったようだが、正直こうした実験で人間は簡単に役割に順応してしまうという結果を出してしまうところは胡散臭い。実験の詳細はわからないが、役割順応と言うより、2週間も役を演じ続けることへのストレスではないかと思える。 この映画で興味深いのは、看守役の人間は4000マルク欲しさに実験を中止にさせたくないとあせった結果の暴力のエスカレートで、囚人側も4000マルクをもらうまでの服従であり、さらにタレクですら1万マルクの取材料欲しさの煽りであり、被験者たちの心理は役割順応というより金のためであることに実験側が全く気づかず、実験の成果だと喜んでいるところである。 しかし、それを考慮してもタレクともう一人以外の囚人たちが最後の最後までどうして団結して抵抗しないのかが不思議。大学側が選考過程でそういう人間を選んだのだとしたら、実験の意味もないと思うし。 |