| タイトル | 父よ |
|---|---|
| 原題 | MON PERE IL M'A SAUVE LA VIE |
| 公開年 | 2001 フランス |
| 監督 | ジョゼ・ジョバンニ |
| 出演者 |
ブリュノ・クレメール ヴァンサン・ルクール リュフュス ミシェル・ゴデ |
| 内容 | ギャングの襲撃事件に加担し、逮捕され、死刑を宣告されたマニュの父ジョーは、長年、親子関係はうまくいっていなかったが、同じ事件でマニュの兄を失い、マニュだけでも救おうと必死に助命活動を始める。 |
| おすすめ度 | ☆☆☆★★ |
| 評 | 死刑囚の息子を助けようと奔走する父親の姿を描いた映画。ジョゼ・ジョバンニ監督の自伝を自ら映画化。 父が何とか息子の助けになりたいと、刑務所の前の喫茶店に毎日のように通い詰め、看守の話を聞いたり、差し入れに脱獄の道具を渡したり、優秀な弁護士を雇うための金を工面したり、遺族の家へ息子の助命嘆願をしにいくところなど、健気な努力がほぼ全編に渡って描かれている。 ただ、父も息子も本当は好きなのに、会えば意見が対立して理解し合えない不器用な親子関係の描き方がどうにもこの映画ではうまく機能していない気がする。双方に台詞だけで表情や仕草から愛情が伝わってこないのである。 また、死刑囚の息子が犯罪に手を染めたことに対する反省や被害者の遺族への悔悟の念が全くなく、自分のことばかり考えているところも印象を悪くした。父親も金の工面は働くのではなく、バクチで稼いでいるし、娘や母は息子を助けようという行動をほとんど起こさない。 これでは父の努力を描いても感動的なドラマに仕上がるはずもなく、最後は息子が釈放され、作家として出世するという不満きわまりない終わりで何ともしっくり来ない映画であった。 それと、息子が逮捕されることとなった襲撃事件の全容が今ひとつはっきり描かれていないのも、この映画ではマイナス。 ただ、この映画、自分の原作を自分が監督して若き日の自分を描いているのだから、自分をよく見せようと美談にしてしまうのも当然なのかもしれない。 |