タイトル 記憶のはばたき
原題 TILL HUMAN VOICES WAKE US
公開年 2001 オーストラリア
監督 マイケル・ペトローニ
出演者 ガイ・ピアース
ヘレナ・ボナム・カーター
リンドレイ・ジョイナー
ブルック・ハーマン
内容  15歳のサム・フランクは夏休みを利用して寄宿学校からヴィクトリア州の街ジェノアへ帰郷する。そこの川辺の桟橋で幼なじみのシルヴィと再会。サムは足の不自由なシルヴィを後ろに乗せ、自転車で毎日のように故郷を散策した。
 そんなある月夜の晩、ダンスパーティーの会場の外で寂しそうにしているシルヴィを誘い、サムは川の桟橋を訪れる。サムは川に入り、シルヴィを迎え入れて、ダンスを踊る。そして、その後、水面に体を浮かせ、星空を見てシルヴィと語り合うサムだったが、いつの間にシルヴィの姿が消えていることに気づき、ショックを受ける。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 昔、故郷で幼なじみの少女を死なせてしまった男が父の死をきっかけに故郷に戻り、謎の女性に再会する映画。
 謎の女ルビーが鉄橋から川に落ちて死に、死んだ少女シルヴィの魂が彼女に乗り移るという展開は面白いのだが、ラストでルビーが成仏して死ぬのはいいが、死体まで消えるのはどう考えても不自然。これまでのストーリー展開が根本から揺らいでしまう。
 前半のサムとシルヴィのやりとりはほのぼのとしてよい。特に水面にゆらゆらと映る月を見て「月が踊っている」というシルヴィの表現が自然に美しい映像として再現されているのが素晴らしい。月夜の晩に足の不自由なシルヴィを踊らせてあげようと、川に入れて、一緒に踊るところも感動的。ただ、足の悪いシルヴィが水の中に沈んでいくのにサムが気づかないというのはいくらなんでも不注意すぎではないだろうか。普通は手ぐらいは繋いでおくだろう。直前までロマンチックなシーンが続いてだけにやや残念。
 個人的にはサムと記憶を取り戻したルビーが最後に結ばれた方がロマンチックでよかった気がする。