タイトル 容疑者
原題 CITY BY THE SEA
公開年 2002 アメリカ
監督 マイケル・ケイトン・ジョーンズ
出演者 ロバート・デ・ニーロ
フランシス・マクドーマンド
ジェームズ・フランコ
エリザ・ダシュク
ウィリアム・フォーサイス
内容  幼い時に殺人誘拐犯として死刑にされた父を持つニューヨーク市警殺人課の刑事ビンセント・ラマーカはブルックリン・ビーチで死体となって発見された麻薬密売人の事件を担当する。捜査の過程でスネークという男が自首したことから、犯人がラマーカの別れた妻の息子ジョーイであることが判明する。ラマーカは事件からの捜査を外されるが、独自に捜査を開始。その矢先、同僚で親友のレッジがジョーイの隠れ家であった廃倉庫で射殺される。
おすすめ度 ☆☆☆☆★
 殺人の容疑をかけられた息子を捜す刑事の映画
 ロバート・デ・ニーロの演技の神髄を久々に見せてもらったという感じ。刑事という立場ながら、父が死刑となった殺人犯という負い目を常に背負わされ、その上、今度は別れた妻の息子が殺人犯として逃亡したあげく親友の同僚まで射殺した容疑をかけられ、さらに息子の彼女が子供を自分に預けていなくなり、真実を話した恋人からは別れを告げられるなど、まわりからどんどんプレッシャーをかけられ、息子の父親としての立場と向き合うように追いつめられていく主人公ビンセントの心理状態を完璧というまでに表現している。
 映画としては刑事ドラマより父と子の絆を描く人間ドラマに重点が置かれている。ただ消えた4000ドルの行方や結局ピカソを殺したのは誰なのかなど事件部分でははっきりしていないのと、子供を置いて逃げたジョーイの恋人ジーナが結局戻ってこない点、ずっと人殺しはしていないと主張していたジョーイがスパイダーをためらいなく射殺してしまった点にはやや違和感が残る。また、ジョーイがバイヤーに大切な指輪をお金ももらえずに持っていかれた時も相手をぶちのめすぐらいの悔い下がりがあってもよかったと思う。
 断絶した親子の和解という一点だけに物語の目標が設定されてしまったため、細かい部分のエピソードが放置されてしまったのは、親子ドラマが秀逸だっただけに少し残念。