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タイトル ギャング・オブ・ニューヨーク
原題 GANGS OF NEW YORK
公開年 2002 アメリカ
監督 マーティン・スコセッシ
出演者 レオナルド・ディカプリオ
キャメロン・ディアス
ダニエル・デイ=ルイス
リーアム・ニーソン
ヘンリー・トーマス
内容  1846年、アメリカ、ニューヨークではアイルランド移民中心の〈デッド・ラビッツ〉とアメリカ生まれの市民中心の〈ネイティブ・アメリカンズ〉との雌雄を決する戦いが行われた。この戦いで〈デッド・ラビッツ〉のリーダー、ヴァロン神父が〈ネイティブ・アメリカンズ〉のリーダー、ビル・ブッチャーに殺され、ヴァロン神父の息子アムステルダムも少年院に投獄される。
 そして、16年後、大人に成長したアムステルダムは父を殺したビルへの復讐のため、再びニューヨークに戻ってきた。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 父を殺された男の復讐劇。
 歴史的事件の中に存在した語られることのなかった物語という感じや二人の男と一人の女を巡る愛憎劇がどこか「タイタニック」とだぶっている。
 ただ、「タイタニック」は身分の違う男女の恋愛ドラマをきちんと中心に据えて描いていたのに、この作品では復讐劇という大事な部分を最後に軍の砲撃で台無しにし、ほとんど盛り上げることなく終わらせている。意外性という点では面白いかも知れないが、ここまで長い時間、アムステルダムとビルのやりとりを描いておきながら、最後の呆気なさというのはかなり裏切り行為ではないだろうか。
 また、ビルをただの悪人ではなく、殺したアムステルダムの父のことを賞賛していたり、正攻法を好むようなわりと人間味のある部分を描いているのに、最後の対決では煙に紛れて、アムステルダムに後ろから襲いかかるなど、結構、卑怯な真似をしていたのは、これまで描いてきたビルの人間像を全てぶちこわしてしまった気がする。
 また、アムステルダムにしてもビルにしても一度は深い信頼関係にあった時もあったのだから、敵対してからももう少し相手に対し良心の葛藤があってもよさそうなのに殺す相手と決めた途端、全く気持ちに揺らぎがなくなってしまったのは何とも極端。
 総評的にはビルの描写に長々と時間を割いて、人間味のある性格に描いておきながら、普通に盛り上がりのない復讐劇で終わらせてしまった時点でこの映画は役者の好演にもかかわらず、ただの長いだけの映画と化してしまった気がする。