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タイトル キル・ビル Vol.1
原題 KILL BILL Vol.1
公開年 2003 アメリカ
監督 クエンティン・タランティーノ
出演者 ユマ・サーマン
デビッド・キャラダイン
ルーシー・リュー
ダリル・ハンナ
ヴィヴィカ・A・フォックス
マイケル・マドセン
内容  毒ヘビ暗殺団で最強のエージェントだった女ザ・ブライドは自分の結婚式の最中、かつてのボス、ビルとその部下に襲われ、参列者や夫、自分のお腹の中の子供共々殺され、彼女も意識不明の重傷を負う。しかし、4年後、病院で昏睡状態から意識を取り戻したザ・ブライドはビルとその仲間への復讐のため立ち上がる。
おすすめ度 ☆☆★★★
 70年代の日本の時代劇とヤクザ映画、香港のカンフーアクション、アニメ映画などのフォーマットをごちゃ混ぜにして、デフォルメに演出したバイオレンス・アクション映画。
 単純にパロディとして受け取り、娯楽作品としてみるなら、楽しめるかもしれない。しかし、時代劇に思い入れのある人なら、かなり腹が立つ作品ではないだろうか。
 そもそも、この映画で不自然なのは、日本でのシーンでなぜ敵も味方も刀を使うのかという点である。全く銃のない世界ならいざ知らず、銃がある世界なら、どう考えても銃を使う奴がいてもいいはずであろう。現にアニメの回想シーンではオーレン・イシイは銃を扱っているし。せめて主人公ザ・ブライドが最初から刀の使い手というなら納得も出来るが、前半でのヴァニータ・グリーンとの戦いではもう刀は使ってないし、何のための刀なんだという感じ。
 チャンバラ・シーンで血が水のように吹き出たり、首や腕が刀でスパスパ切れてしまう過剰演出はリアリティなくても許せるが、世界観に関してはある程度統一したものを提示してくれないと、何でもありな展開では見る方は緊迫感を感じられず、ストーリーにも引き込まれない。
 また、オーレン・イシイの過去をアニメで出すのはいいが、顔ぐらいは現実の本人に似せて欲しい。後、ザ・ブライドは子供を殺されたことには怒っているようだが、殺された夫に対してはあまり思い入れのある描写がないのは気になった。それと、序盤のリストで既にオーレン・イシイが消されているのがわかっているのも楽しみが半減した。
 その他ではオーレン・イシイとの最後の対決でなぜ日本語で会話する必要があったのか不明。乗り込んだ時の最初の挨拶では英語だったのだから、英語で会話するのが自然ではないのか。下手な日本語の会話のせいで、せっかくのシーンが萎えた。
 外国人俳優が日本語の台詞が棒読みなのは仕方ないが、日本人の俳優まで言葉が聞き取りづらく、台詞も棒読みっぽいのががっかり。國村隼だけはいい演技だった。
 アクションでは、ゴーゴー夕張の鉄球攻撃は面白かったが、ザ・ブライドの殺陣はもう少し時代劇を研究して欲しかった。
 映画はまだ後編があるわけだが、現状では評価しづらい。