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タイトル 死ぬまでにしたい10のこと
原題 MY LIFE WITHOUT ME
公開年 2002 スペイン・カナダ
監督 イザベル・コヘット
出演者 サラ・ポーリー
マーク・ラファロ
スコット・スピードマン
レオノール・ワトリング
デボラ・ハリー
内容  17の時に結婚し、23歳の現在、大学の清掃作業の仕事をしながら、夫ドンと二人の娘とトレーラーハウスで暮らすアンは、ある朝、子供をドンが学校へ送りにいった後、突然に腹痛に襲われ、倒れてしまう。隣家に住む母に助けられ、病院へ運ばれたアンはトンプソン医師の検査を受け、余命2,3ヶ月という癌の宣告を受ける。衝撃を受けるアンだったが、この事実をまわりには告げず、「死ぬまでにしたい10のこと」リストを作り、残りの人生の中で秘かに実行に移す。
おすすめ度 ☆☆★★★
 癌を宣告された、二人の子供と夫を持つ若い女性の残りの人生をドキュメンタリー・タッチで描いた映画。
 アン役のサラ・ポーリーの演技はうまい。元々、影のあるやつれた感じの顔で配役自体もはまっていることもあるが、病気のために本当は楽しいことでも無理にしか笑顔を作れず、終盤になってくると、それすらも出来なくなり、辛そうな表情を必死に表に出すまいと無表情にしているところなど表情演技は素直に心に伝わってくる。
 ストーリー的には、日常を淡々とリアルに描いている割には起きてることに偶然性が強すぎる気がする。余命2,3ヶ月で自分がしたいことを決めた時に自分のことを真剣に思ってくれる素朴で優しい男性と知り合えたり、家族のことを託せる若くて親切な女性が隣家に引っ越してきたりと、都合がよすぎ。また、いくら本人が嘘を突き続けているとはいえ、アンの容態が次第に悪くなっていっているのに重病だと疑わない夫も不自然。特に隣家に引っ越してきたアンは看護婦なのだから、もっと早く気づいてもいいはずなのだが。
 とはいえ、この作品でのアンが残りの人生で実行しようと決めた同世代の女性と同じファッション、ロマンチックな男性との恋、母としての幸せ、娘としての幸せ、妻としての幸せを全て味わいたいという願望は、女性が長い人生の中で求める願望であり、それをリアリズムを無視して短期間で何の障害もなく全て実現させてしまったところにやや映画としての面白味が欠けてしまうのだが、観客にうまく伝えられていると思う。