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タイトル ミシェル・ヴァイヨン
原題 MICHEL VAILLANT
公開年 2002 スペイン・カナダ
監督 ルイ=パルスル・クブレア
出演者 サガモール・ステヴナン
ディアーヌ・クルージェ
ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ
ジャン=ピエール・カッセル
ベアトリス・アジェナン
フィリップ・バス
内容  人気レーシング・チーム”ヴァイヨン”のレーサー、ミシェル・ヴァイヨンはチームメイトのスティーブとの連携でカナダのノーザン・ディグリー・ラリーを制す。後日、ヴァイヨン家に”ヴァイヨン”のレーサーたちが集められ、”ヴァイヨン”のオーナーであり、ミシェルの父であるアンリから次回のル・マン出場が告げられ、ドライバーにデイビッドが選ばれる。そして、迎えたアイスランド・ラリー。デイビッドのマシンは走行中に変調をきたし、争っていたライバル・チーム”リーダー”のクレイマーに煽られ、川に転落。何でもない事故のはずだったが、マシンが突然爆発。そばにいたデイビッドが巻き込まれ、死亡した。夫の無念を晴らすべくデイビッドの妻ジュリー・ウッドが”ヴァイヨン”のドライバーに志願。ミシェルのジュリーへの特訓が始まる。
 そして、ル・マンのレセプションの日、監督の死により、五年間、出場していなかった”リーダー”がル・マンに参戦することが発表された。亡き監督の娘ルースが監督に就任。ルースは父の仇とばかりに”ヴァイヨン”チームへの復讐計画を練っていた。
おすすめ度 ☆☆☆☆★
 カーレース・コミック「ミシェル・ヴァイヨン」の映画化。
 この種の映画は普通、レースでのライバルとの対決がメインになるものが多いが、この映画は、”ヴァイヨン”チームへ復讐する女監督ルースの妨害工作に立ち向かいながらレースでの勝利を目指す主人公のレーサー、ミシェル・ヴァイヨンという悪に立ち向かう正義のヒーロー映画ぽく作られている点で趣が異なっている。
 原作はフランスのコミック映画のようだが、この映画のストーリーはどうにも日本のテレビ・アニメ「サイバーフォーミュラ」を意識して作られているような気がしてならない。特に脚本が日本通のリュック・ベッソンとなると、益々そんな気がしてしまう。
 ただ、ルースの妨害工作が”ヴァイヨン”のマシンを運搬中のトレーラーを事故らせ、レースに参加させまいとしたり、ミシェルの父を誘拐してミシェルにレースに負けろと脅したり、マシンのタイヤやエンジンに細工をしたりとやりすぎだろうと言うくらいアイデアに溢れていて、面白い。
 また、演出面でも父を助けることに失敗し、脅されて”リーダー”のドライバーとして途中からレースに出たミシェルと、それを知らず夫の復讐とばかりに”リーダー”のマシンに襲いかかる”ヴァイヨン”のドライバー、ジュリーとの対決はなかなか斬新で、緊迫感があった。それがオープニングの伏線となっているのも素晴らしい。
 しかし、気になるのは、あまりにもルースの妨害工作が露骨でひどすぎ、例え”リーダー”が勝ったとしても、優勝は取り消されるのではないだろうか。それと、ルースとミシェルの対決に焦点を当てすぎ、レースという部分では盛り上がらなかったため、ゴール直前の争いでぎりぎりで”ヴァイヨン”チームが勝っても、あまり感動がなかった。