ミスティック・リバー
タイトル ミスティック・リバー
原題 MYSTIC RIVER
公開年 2003 アメリカ
監督 クリント・イーストウッド
出演者 ショーン・ペン
ティム・ロビンス
ケビン・ベーコン
ローレンス・フィッシュバーン
マルシア・ゲイ・ハーデン
ローラ・リニー
内容  ボストンのイーストバッキンガム地区に住む三人の少年ジミー、デイブ、ショーンが11歳のある日、いつものように路上で遊んでいると、道路への落書きを警官を思わせる車に乗った男が注意してきた。男は三人を叱り、デイブだけを車で連れていってしまう。それから、デイブは誘拐、監禁され、4日後に単身逃げてきた。その日を境に三人の交流にピリオドが打たれる。
 それから、25年後。犯罪組織のボスだったが、服役中に妻を亡くしたのをきっかけに足を洗って、雑貨店の店主として後妻のアナベスと19歳の娘ケイティーと平和に暮らしていたジミーの元に訃報が飛び込む。ケイティーが森で無残な姿で殺されたのであった。
 刑事となっていたショーンが事件を担当。しかし、怒りのおさまらないジミーは自分の部下を動員して、犯人探しを始める。
 一方、ひとり息子と妻セレステと質素で平凡な家庭を築いていたデイブだったが、事件の夜、血まみれになって自宅に帰ってきたところをセレステに見つかり、ケイティーの事件との関連性に疑惑の目を向けられていた。
おすすめ度 ☆☆☆☆★
 一つの殺人事件をきっかけに刑事、容疑者、被害者の父として結びつくことになった三人の幼なじみの人間模様を描いた映画。
 ケイティーを殺したのは誰かという犯人追跡もののサスペンス映画としては最後の最後まで二転三転し、息をもつかせぬ展開が楽しめる。
 また、犯人探しの点で、地道に目撃者探しや物証を積み重ねていく警察と、昔気質のマフィア的なやり方でひたすら事件関係者を脅して自白を強要させるジミーとが対照的に描かれているのも面白い。とはいえ、いくら冷静でいられなかったとは言え、ジミーにはもう少し新聞を読んで、警察の捜査の進行状況を調べるぐらいな姿勢はあってもよいと思う。犯人が拳銃を使用していたことを考えれば、普通はデイブを疑わないだろう。
 ただ、この作品が少年期のエピソードをベースにした映画だとするなら、犯人探しの部分に焦点を当てすぎたかもしれない。
 少年期のトラウマを背負ったのはデイブだけなのだから、本来であれば、ショーンやジミーよりデイブの心の苦しみに焦点を当てるべきな気がするのだが、ストーリー上、デイブが真犯人かどうか最後までわからなくする必要性があるため、デイブの内面に突っ込みきれなかった印象がある。
 クリント・イーストウッド監督の場合、「友情」より「非情」を描くことにたけた監督なのでやも得ないところか。