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タイトル CASSHERN
原題 −−
公開年 2004 日本
監督 紀里谷和明
出演者 伊勢谷友介
麻生久美子
寺尾聡
唐沢寿明
内容  大亜細亜連邦共和国とヨーロッパ連合の二つの陣営に分かれ、世界は50年もの間、戦争を繰り広げていた。その最中、東博士が人間のあらゆる部位を自在に造り出す「新造細胞」理論を提唱、学会での援助を仰ぐが、既得権を守ろうとする保険省は却下。しかし、人員不足に悩む軍部がその理論に目をつけ、軍とパイプを持つ貿易商社・日興ハイラルの社員・内藤を彼に接近させ、援助を申し出る。公害病の妻・ミドリの治療のため、東は軍の研究施設で新造細胞の研究を始めるが、その過程の新造人間ブライを誕生させてしまう。
おすすめ度 ★★★★★
 テレビアニメ「新造人間キャシャーン」の実写映画化。戦争のために家族や恋人と引き裂かれてしまう悲劇の青春映画。
 タイトルこそ「キャシャーン」だが、内容はアニメ版とは別物と考えてよい。
 ここまで内容の違う映画を作るなら、なぜアニメ版「キャシャーン」の設定をわざわざ使ったのかが甚だ疑問。変にアニメ版の設定を利用しようとして、この映画はかえって不自然な世界観と不自然なストーリーの絡み合ったわけのわからない映画となってしまっている。
 そもそも、アニメ版は、人々や家族を守るために自らロボットとなり、ロボットを敵視する人々の反感にあいながらも、人間の心を信じ、ロボット軍団と戦いを繰り広げる孤独なヒロイズムが売りの作品であったが、この作品は、主人公が偶然にキャシャーンとなり、仕方なく敵と戦うというアニメとは対極の構図となっており、この時点でもう「キャシャーン」の映画化そのものの意味が失われてしまったと言っていい。
  また、世界観やメカニックにしても「機動戦士ガンダム」や「サクラ大戦」の影響を受けすぎてるわりに、ロボットは「キャシャーン」のデザインと言うことで、バランス性にも欠けている。
 特撮に関しては、やたらと映像エフェクトを欠けて、特撮の安っぽさを誤魔化しているのが気になる。
 アニメと映画は別物といわれても、ここまで違えば、評価に値しない。特にメカ犬としてフレンダーを出さなかった時点で、監督が自分の作品を映画化したいがために無理矢理「キャシャーン」を利用したのは見え見えであり、アニメ版への思い入れは全く感じられない。
 正直、こんな自己満足映像監督に「キャシャーン」の実写映像化を許した竜の子プロダクションの大きいと思う。