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| タイトル | アラモ |
|---|---|
| 原題 | THE ALAMO |
| 公開年 | 2004 アメリカ |
| 監督 | ジョン・リー・ハンコック |
| 出演者 | デニス・クエイド ビリー・ボブ・ソーントン ジェイソン・パトリック パトリック・ウィルソン ジョルディ・モリャ |
| 内容 | 18世紀に作られた古い教会や修道院が地理的要因から戦略的な砦となっていたアラモ砦を1835年12月テキサス軍はメキシコ軍から奪還する。テキサス州議会でアラモ砦からの撤退を訴えたヒューストン将軍は軍司令長官の座を剥奪。アラモ砦にはヒューストンの戦友ジム・ボウイが向かうが、アラモ砦を守る指揮官に任命された若手のトラヴィス中佐と対立。そんな時、伝説の英雄ディヴィ・クロケットの一団がテネシーからテネシーから砦に訪れる。しかし、クロケットは既にテキサス軍がほぼメキシコを制圧したと思い込み、政治的野心から参戦したのであった。 |
| おすすめ度 | ☆☆★★★ |
| 評 | アラモ砦を守るテキサス軍とメキシコ軍との攻防を描いた映画。 歴史的背景や登場人物の役割などある程度の予備知識がないと、少々わかりにくい映画ではあるが、歴史映画としては丁寧に作ってある。役者も地味ながら、いい演技。特に世間にヒーローとして祭り上げられたクロケットとしてのイメージを維持するというプレッシャーに苦しみながら、砦で戦うクロケットを演じたビリー・ボブ・ソーントンの演技は素晴らしかった。 ただ、この映画は構成において「パールハーバー」と同じ失敗をしていると思う。 この映画のタイトルは「アラモ」であるのだから、本来はアラモ砦がメキシコ軍によって陥落し、クロケットが処刑されそうになるシーンあたりを映画のクライマックスに持っていき、悲劇的な話に持っていた方が感動的なのだが、この映画では、砦陥落後もテキサス軍のヒューストン将軍とメキシコ軍のサンタアナ将軍との対決が30分ぐらい続く。ヒューストン将軍が最初から最後までサンタアナ将軍と攻防を繰り広げていたのなら、こういう展開でもよいのだが、アラモ砦で最後まで勇敢に戦った人々をメインに描いておきながら、砦で陥落した途端、援軍を砦によこさなかったヒューストン将軍を突然逆襲のヒーローのように登場させ、戦略によってサンタアナ将軍を撃破するという展開は、ただのドキュメンタリーなら構わないが、映画としてはバランスが悪い。さらにその展開がこれまでのスローな展開からすると駆け足的で、いかにも付け足しという感じなのが残念だった。これなら、ナレーションでも十分だったように思う。それと、ずっと捕虜は皆殺しにしていたサンタアナ将軍がなぜクロケットだけ結局処刑せず生かしておいたのかもちょっと納得いかない。 全体的に見ると、この映画は、アメリカ的勧善懲悪のストーリー構成なのに、テキサス軍の悪をはっきり描いているところが、変わっている。うまく言えないが、お決まりの英雄映画を作らされそうになってる監督のささやかな抵抗という感じもある。 |