ランド・オブ・ザ・デッド
タイトル ランド・オブ・ザ・デッド
原題 LAND OF THE DEAD
公開年 2005 アメリカ
監督 ジョージ・A・ロメロ
出演者 サイモン・ベイカー
ジョン・レグイザモ
アーシア・アルジェント
デニス・ホッパー
内容  突然、死者が蘇って人間に襲いかかり、その噛まれた人間もゾンビとなるという連鎖によってゾンビは増殖し、瞬く間に世界を覆いつくした。そんな中、金持ちの支配者層は、川に挟まれた陸地に超高層タワーを中心とした小都市を作り、陸続きの部分にはバリケードを張り、傭兵を雇って、ゾンビに対する守備を固めた。そして、小都市のまわりには貧民がひしめきあうように住んでいた。
 その要塞都市の支配者カウフマンの命令で、強力な武器を備えた装甲車に乗り、ゾンビの溢れる危険地域から食料や物資を調達してくるのがライリーやチョロたち傭兵グループであった。
 かねてから上流階級の生活に憧れていたチョロだったが、都市に家を持つというカウフマンの約束が嘘だったと知り、装甲車を奪って、都市を攻撃するとカウフマンを脅迫し、金を要求する。
 しかし、カウフマンはチョロを殺すため、ライリーたちを派遣する。
 だが、その頃、一人の知能を持った黒人のゾンビが仲間のゾンビを率い、川を渡って都市への進行を開始していた。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 近未来ゾンビ映画。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」「死霊のえじき」に続くロメロ監督のゾンビ映画第4弾。
 まわりをゾンビに囲まれた閉鎖空間で人間のエゴがぶつかり合うドラマを描いたこれまでのロメロ監督のゾンビ映画と違い、今回はジョン・カーペンター監督のタッチに近いヴァイオレンス・アクション・ヒーロー映画に仕上がっている。残酷描写も少ないし、ラストも絶望感もなく、むしろ、主人公がかっこよく締めるさっぱりとした終わり方で、これまでのイメージの作品を期待すると、薄っぺらさを感じてしまう。
 今回は、ゾンビが知能を持ち、仲間のゾンビを率いたり、銃を使ったりするのが異色だが、監督自身、ゾンビに何をさせたいのか、迷っている感じが見受けられ、方向感に欠けた。ゾンビ映画では常に先駆的だったロメロ監督もこの作品では逆に別の監督の作品の後追いと見られても仕方のないような演出も多い。
 気になる点としては、ラストで支配者のカウフマンがなぜか車での逃走を試みるのだが、金持ちなら普通はタワーの上にヘリポートでも作り、逃走用のヘリぐらい用意しておくのが普通ではないだろうか。また、金なんか役に立つような世界ではないと思うのに都市部で金持ちが普通に贅沢に暮らしているというのも不思議。電気やガス、水道はどうまかなっているのだろうか。