ローズ・イン・タイドランド
タイトル ローズ・イン・タイドランド
原題 ROSE IN TIDELAND
公開年 2005 イギリス・カナダ
監督 テリー・ギリアム
出演者 ジョデル・フェルランド
ジェフ・ブリッジス
ジェニファー・ティリー
内容  「不思議の国のアリス」を読むのが大好きな少女ジェライザ=ローズは、元ロック・スターで薬物中毒の父ノアと母の三人で暮らしていた。ある朝、薬物中毒で母がベッドで亡くなり、面倒を嫌ってノアはローズを連れて、故郷テキサスに旅に出る。祖母のために昔建てた空き家に着いたノアとローズ。ノアは、早速、薬の旅に出るのだが、次にローズが話しかけても彼は旅から戻らなかった。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 「不思議の国のアリス」と「螢の墓」をかけあわせたような映画。突然に父を失い、まわりの人のいない一軒家に取り残され、孤独と空腹という絶望的な現実をつきつけられた少女が空想の世界と現実を結びつけながら、楽しく生きていこうとする姿が描かれている。
 人と接点を持とうと、狂信的な女性デルを友達と思い込もうとしたり、デルの弟ディキンズと好きでもないのにキスをして、恋人になろうとしたりするところが、本当は現実がわかっているのに、現実から目を背け、空想に逃げようとしているところに子供なりの必死さが伺え、切ない。
 映画自体はギリアム監督らしいブラックなファンタジーという感じだが、人形の声まで演じわけたジョデル・フェルランドの演技によって見事な名作となった。「バロン」のサラ・ポーリーといい、ギリアム監督の子役を見る目は鋭いかもしれない。