記憶の棘 オリジナル・バージョン
タイトル 記憶の棘
原題 BIRTH
公開年 2004 アメリカ
監督 ジョナサン・グレイザー
出演者 ニコール・キッドマン
キャメロン・ブライト
ダニー・ヒューストン
ローレン・バコール
内容  ニューヨークに住むアナは、10年前にジョギング中に発作を起こし、亡くなった夫ショーンの死の悲しみを乗り越え、3年間付き合っていたジョゼフの求婚を受け入れることを決めた。二人の婚約パーティの夜、ショーンの親友クリフォードとその妻クララが久しぶりに訪ねる。しかし、クララはパーティを抜け出し、近くの公園に手紙を埋める。パーティの席からクララの後をつけていた少年がその手紙を掘り出し、読みあさった。
 数日、アナのアパートで、母エレノアの誕生パーティが開かれる。集まった家族が和気藹々とする中、10歳ぐらいの少年が突然現れ、アナに自分はアナの夫ショーンだと告白する。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 死んだ夫の生まれ変わりの少年に翻弄される女性の恋愛映画。
 ショーンが結局、死んだ夫の生まれ変わりだったのか、少年の思い込みだったのかは、映画としてはぼかしてあるが、どっちと考えても、矛盾が生じ、あまり考えられていない印象。好意的に解釈すれば、少年が手紙を読んだのをきっかけにショーンが妻を愛した記憶だけが甦ったという見方も出来るが、それにしても、映画だけを観る限り、ショーンは、ちょっと、後先考えず、彼女にアプローチしすぎではないかという気がする。普通、記憶が甦ったのなら、現状の把握やら、この先、どうしたら彼女とやっていけるかとか考えそうなものだが、ただひたすらストレートなアプローチの繰り返しで、いくら彼の記憶があったとしても、ショーンという人間の人格を疑いたくなってくる。そもそも、浮気していたという事実を愛人に突きつけられた時、ショックを受け、自分がショーンじゃないと悟り、身を引くわけだが、生前のショーンの行動を考えれば、平気で二股出来る人間であり、一途な愛を貫くタイプではないのだから、今度は愛人の方にアプローチをしても、おかしくない気がする。また、妻の方も、少年と風呂に入ったり、キスしたり、一度は駆け落ちまでしようとしたくせに、ショーンに別れられたら、すぐに婚約者とよりを戻そうとするところなど、彼女も何か変な気がする。