名犬 ラッシー
タイトル 名犬ラッシー
原題 LASSIE
公開年 2005 アイルランド・英・仏
監督 チャールズ・スターリッジ
出演者 ピーター・オトゥール
ジョン・リンチ
サマンサ・モートン
ヘスター・オジャース
ジョナサン・メイソン
内容  イギリス・ヨークシャー地方の炭坑の町。9歳の少年ジョー・カラコフと雌のコリー犬ラッシーは大の仲良し。しかし、炭坑の閉鎖でジョーの父は職を失い、生活は困窮。そんな時、ラドリング公爵が孫のシーラのためにラッシーの売却を持ちかけてきた。カラコフ夫婦は生活のためにジョーに黙ってラッシーを引き渡すが、ラッシーは何度もラドリング邸からジョーの家に戻ってきてしまう。
おすすめ度 ☆☆☆★★
 飼い主の少年に会うためにスコットランドからヨークシャーまでの800キロの道のりを旅する名犬ラッシーの感動映画。ラッシーの旅を通じて、人間の社会の様々な側面が描かれている。
 飼い主の少年に会いたいがために大人の事情に振り回されてもめげることなく、少年のところへ戻ってくるラッシーの純粋さには心打たれる。途中で一緒に旅をした芸人が強盗に襲われたところを一度は弱気になって逃げたにもかかわらず、芸人の飼い犬の悲鳴を聞いて助けに戻るシーンなんかはいい演出だった。
 また、ラッシーの境遇を自分と重ねて、成長するシーラの姿も丁寧に描かれていてよい。
 ただ、ジョーの母親サラの態度にはどうにも腹立たしいものがあった。権力に屈しないような態度を普段取っている割には、生活のためにと子供の気持ちも考えず、ラッシーを金持ちに売ってしまうし、ラッシーがいない間もラッシーのことはほとんど気にもしていないし、苦労してラッシーが帰ってきても、ラッシーに対する後悔の情がない。さらに最後にはラッシーのおかげでジョーの両親は仕事と住まいを公爵に世話してもらうことになるのだが、そこでは結構図々しい要求をしている。
 ラッシーの頑張りには感動するが、この母親の態度のせいで後味は悪くなってしまった。