呪怨 パンデミック ディレクターズカット・スペシャル・エディション
タイトル 呪怨パンデミック
原題 THE GRUDGE 2
公開年 2006 アメリカ
監督 清水崇
出演者 アンバー・タンブリン
サラ・ミシェル・ゲラー
アリエル・ケベル
エディソン・チャン
内容  東京のインターナショナル・スクールに通うアリソンは、クラスメートのヴァネッサとミユキに連れられ、かつて佐伯伽椰子や彼女の息子が夫に殺される事件のあった無人の一軒家を訪れる。ミユキたちに騙され、家の二階の押入に閉じこめられたアリソンはそこで伽椰子の霊に遭遇する。
 同じ頃、佐伯邸の放火容疑で逮捕され、病院で警察の監視下にあったカレンを連れ帰るため、母親に頼まれたカレンの妹オーブリーが日本を訪れた。
おすすめ度 ☆★★★★
「THE JUON 呪怨」の続編。
 時系列の違う三つの物語が最後に一つに繋がる形で物語が集結する。前作の「家」という舞台を放棄し、伽椰子が完全に人を襲うだけの無敵のモンスターになってしまった印象。ただ、肉体を呑み込むか、命を吸い取るかの2パターンなので、あまりバリエーションがない。演出もただ脅かすだけ。また、伽椰子のキャラクターも本来、恐いはずなのに本作では目を見開いた伽椰子の表情がかわいく見えてしまう。前作はもう少し存在に意義があったように思う佐伯俊雄は完全におまけ状態になっている。
 構成的には、恐怖の対象である幽霊の謎を追って、男女が旅する話は、「リング」や「着信アリ2」でも観られたもので、新味がない。そもそも、伽椰子自体に意思や目的が感じられず、倒すこともできない無敵の存在なので、もはやどんな話を作ったところで、面白い要素がない。せめて、妹を守るため、幽霊となったカレンと伽椰子か戦うぐらいの展開があった方がまだ楽しみがあったと思う。
 また、三つの話にわけたことで、各登場人物の描写が少なく、登場人物に存在感がなかった。
 今回、伽椰子が生前、術者の母親によって人の怨念を蓄積させられていたために、死後、それが怨念と化し、自分と同じ苦しみを味あわせようと人を殺しているというのがわかるが、そうなると、佐伯俊雄や伽椰子の夫は何で単独の殺人幽霊として存在しているのか、疑問になってくる。
 ラストはまとまりのない丸投げラストで、「呪怨」の世界観も崩壊しちゃったなと言う感じ。